特異的免疫療法:樹状細胞+活性化リンパ球療法(DC-CAT)


樹状細胞とは、血液中に存在する、敵(がん細胞)と戦う際の司令官にあたる細胞です。
兵士(リンパ球)のみの投与では、敵(がん細胞)に対して散発的な攻撃にとどまりますが、
樹状細胞にあらかじめがん細胞の特徴を記憶させておく(共培養)、あるいはがん組織に直接注射することで、
司令塔の号令一下、敵に対して集中砲火が可能となり、より高い抗がん作用が期待できます。

治療の流れ
①がん細胞との共培養
各種検査の後、がんを外科手術で可能な限り摘出
(状況と希望によっては外科手術を行わないが、がん細胞採取のための針生検は必須)

リンパ球培養のために採血、約2週間かけてリンパ球を培養・活性化
同時に抗原となるがん細胞を投与し、樹状細胞に「敵」として認識させる


月2回を目安に静脈点滴にて樹状細胞と活性化リンパ球を投与(1~5億細胞)。状況によるが6回(3クール)投与が望ましいとされる

以後は状態を見ながら1~3か月に1回投与

②がん組織への直接注入
リンパ球培養のために採血、約2週間かけてリンパ球を培養・活性化

月2回を目安にがん組織内へ活性化リンパ球を注射(1~5億細胞)。がん組織内部で樹状細胞ががん細胞を敵と認識し、リンパ球が活発に攻撃する
状況によるが6回(3クール)投与が望ましいとされる

以後は状態を見ながら1~3か月に1回投与

費用
1回投与につき5万円~